Upgrading to the latest release

Hyperledger Fabricの過去のリリースについてよく知っているなら、ノードやチャネルをFabricの最新のバージョンにアップグレードするのは、おおまかにいって4ステップのプロセスであることがわかるでしょう。

  1. 台帳とMSPをバックアップする
  2. Ordererのバイナリを最新のFabricのバージョンにローリングアップグレードする
  3. ピアのバイナリを最新のFabricのバージョンにローリングアップグレードする
  4. Ordererシステムチャネルとすべてのアプリケーションチャネルを、必要があれば、最新のケーパビリティレベルにアップデートする。 リリースによってはすべてのグループに新しいケーパビリティがあることもあれば、新しいケーパビリティが少ししかあるいは全くないこともあるのに注意すること。

ケーパビリティについての詳細は、 Channel capabilities を参照してください。

これらのアップグレードプロセスがどのように行われるかには、次のチュートリアルを参考にしてください。

  1. Considerations for getting to v2.x 。このトピックは、ひとつ前のリリース、あるいは、最新の長期サポート(LTS)リリースから最新のリリースにする際の重要な注意点について述べています。
  2. Upgrading your components 。コンポーネントを最新のバージョンにしてから、ケーパビリティをアップデートしなければなりません。
  3. Updating the capability level of a channel 。全てのノードのバージョンをアップデートしたのちに行います。
  4. Enabling the new chaincode lifecycle 。Fabric v2.xの新しいチェーンコードライフサイクルの中心となる、組織ごとのエンドースメントポリシーを加えるのに必要です。

ノードのアップグレードとチャネルのケーパビリティレベルを上げることは、今のところFabricの標準的なプロセスであると考えられるので、最新のリリースにアップグレードするためだけのコマンドについては述べません。 同じように、過去のリリース向けと同様に、 fabric-samples レポジトリには、サンプルネットワークを以前のバージョンからこのバージョンにアップグレードするためのスクリプトは含まれていません。

注釈

ネットワーク全体のアップグレードの一つとして、SDKを最新のバージョンにアップグレードするのは良い取り組みです。 SDKは、対応するリリースとそれ以前のFabricと互換性を常にもちますが、新しいFabricの機能を使うには最新のSDKにアップグレードすることが必要になるかもしれません。 アップグレードする方法については、使用しているFabric SDKのドキュメントを参考にしてください。